研究代表者挨拶

平成21年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業)
循環器疾患等の救命率向上に資する効果的な救急蘇生法の普及啓発に関する研究(H21- 心筋- 一般- 001)

研究代表者 丸川 征四郎

丸川征四郎  本研究の目的は、救急蘇生法の普及啓発と救命率の向上に貢献することである。平成18~20年度に行われた「自動体外式除細動器(AED)を用いた心疾患の救命率向上のための体制の構築に関する研究(H18-心筋- 一般-001)の成果を継承している。

 初年度は、この先行研究の未完部分の研究推進、継続中の学会報告・論文作成、確定できなかった政策提言をまとめなどを推進し、解決すべき新たな課題を加えて研究を進める。本研究成果は2010年の心肺蘇生法の国際的改訂、さらには2015年の改訂に向けて、我が国のエビデンス作りと国際的な発信、我が国のガイドライン策定を推進する原動力となることが期待される。
 また、世界の最先端を行く少子高齢化は救急蘇生領域にも大きな変化をもたらすものであり、欧米先進国に先駆けて最適な対応策について政策提言ができるものと期待している。 

 10年後、20年後の我が国の救急蘇生に関わる国民の認識と理解、救急蘇生の供給体制を見据えて長期展望に立った研究課題も多く取り入れている。研究組織は、心肺蘇生法委員会、救急蘇生法ガイドライン策定小委員会、日本蘇生協会および関連学会に深く関与する分担研究者で構成したことから、本研究組織を中心に、研究成果の発信、意見交換、そして情報収集が学会、諸団体の壁を越え、また専門家と市民の壁を越えて、迅速かつ円滑に行え得る。そのような場を提供するシステムを構築する予定であり、新たな研究形態を提言できるものと考えている。